StyleNorwayWebMagazine 【スタイルノルウェー】

[STOKKE/ストッケ] http://www.stokke.com

世界でもトップレベルの教育水準を誇るノルウェー。
その要因は、質の高い教育システムや社会福祉だけではなく、
家庭での子供たちのしつけにも、ヒントが隠されていました。

 

以前、服部栄養学校の服部幸應さんへのインタビューで、強く印象に残ったエピソードがあります。『食育』の大事な項目のひとつが“マナーやしつけ”であって、しかも、いまの日本はそこが危機的な状況だ、ということでした。ご存知の通り、服部さんは日本の『食育』の活動に長年ご尽力されていることでも、つとに有名です。2005年には、食育基本法を内閣府に通し、食育基本計画を立てて9項目の目標を定めて推進したり、メディアや書籍、講演でも食育の大切さを訴え続けています。「箸の持ち方や、テーブルでの正しい姿勢や座り方は、本来、家庭の食卓で親が教えるもの。いまはその機会が激減している」と警鐘を鳴らします。それらは、食べ物以前の話。「しかも、脳は10歳〜12歳で完成するから、8歳ぐらいまでにしつけないと一生問題を残す」と、子供時代のしつけの重要性についても心配されています。アプローチは違えども、ノルウェーでも子供のしつけをヒントに、革命を起こした一人のデザイナーがいました。それが、写真の椅子「トリップ トラップ」を開発したピーター・オプスヴィックです。ピーターは、椅子にすわった自分の子供が、いつも足をぶらぶらさせて落ち着かない様子だったのを観察しているうちに、“その主原因は足の付かない椅子にすわっているから”と閃きます。試行錯誤の結果、子供の成長とともに、「足のせ板」を調整できる椅子を開発しました。足がちゃんとつくこの椅子にすわると、実際に“子供の集中力が高まり姿勢も良くなる”ことが判明。“子供のしつけにもいい”と、多くの家庭に取り入れられ、1972年の発売以来、世界累計800万台のロング・セラーを続けています。もちろん、ノルウェーでは一般家庭や、多くの幼稚園でも使われ続けています。

TrippTrapp トリップ トラップ

Tripp Trapp® トリップ トラップ
2枚の板を調整することで子供から大人まで使用可能。
子供とともに成長する椅子として愛好家が多い。
SIZE W46 H78 D49cm ¥27,930