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Kubbe×Noritake Mug キュッパ×ノリタケ マグカップ

収集好きのキュッパが集めたたくさんのカップが描かれている。
ほっこりとした絵柄が、ゆっくりしたいティータイムにぴったり。
SIZE : 400ml 3,800円(税抜)
購入先: http://www.tmsshop.jp/fs/tmsshop/1250636

 

キュッパの公式グッズに待望のテーブルウエアが仲間入りしました。
あなたの毎日のテーブルに、ノリタケ製のキュッパのマグカップを。
カップ&ソーサーやプレートも今後、登場予定です。

文=山岸みすず text by Misuzu Yamagishi 写真=堀裕二 photograph by Yuji Hori

 

雪合戦で遊んだ後、キュッパとググランが仲良くお茶しているのは、小さなかまくらの中。キュッパご自慢のすてきなマグカップは、この3月に発売されたばかりです。絵柄はキュッパの作者、オーシル・カンスタ・ヨンセンさんの書き下ろしで、いろんな姿の小さなマグカップがマグカップに描かれているというユニークさ! ずっと見ていても飽きない、毎日使える嬉しいアイテムです。製造元は日本を代表する洋食器メーカー「ノリタケ」。明治時代に創業し、世界中で愛用されている確かな品質とデザインを誇るノリタケとのコラボは嬉しいかぎり。お茶の香りに誘われて、森のリスやウサギも遊びにきそうなティータイムをいっそう楽しく彩っています。

 

ノルウェー人にとってのイプセン

 

ヘンリック・イプセンほど、ノルウェー人の内面を描いた劇作家はいません。彼は私たちの魂をしつこく掘り下げました。彼は私たちを狂信的な『ブラン』で導き、『ぺールギュント』で唆し、『幽霊』で悩ませ、『ヨーン・ガブリエル・ボルクマン』では自画自賛を、『民衆の敵』では自己欺瞞を明らかにしました。彼は『人形の家』の主人公ノーラを通して私たちに問いかけ、『小さなエヨルフ』で私たちを目覚めさせ、『野鴨』では怒りと痛みについて考えさせます。
ヘンリック・イプセンほど、私たちの共通したアイデンティティを共感と理解をもって描いた劇作家はいません。彼は私たちの最も内側の感情、すなわち切望や恐れを言葉で表現しました。彼は私たちに言語をくれたのです。それは、いわば私たちの母語です。彼の台詞はノルウェー人の考え方に溶け込み、私たちの日常会話の一部にもなっています。
ヘンリック・イプセンほど、ノルウェーの現代文化の発展に大きな影響を及ぼした劇作家はいません。個々の繁栄や社会的、政治的、文化的変革を求めている人々のために、彼は時代に先駆けて脚本を書いたのです。彼の劇はノルウェーの脚本家や聴衆を励起し続け、刺激し続け、そして挑み続けています。
ヘンリック・イプセンほど、ウィットに飛んだ繊細さでノルウェー人を怒らせる劇作家はいません。彼は恐れることなく私たちの最も暗い部分や秘密にしておきたい部分を暴きました。彼の鋭いペンは、不正行為に無頓着であること、悪に対して鈍感であること、過去を顧みないこと、嘘の上に私たちの生活が成り立っていることを絶え間なく思い出させ、警告を放ったのです。
それでも、なお、ノルウェー人は聞く耳を持ちません! 私たちは、まだ自分自身が正しく、善意で、優しい民族だと見なす傾向があり、そういった考えが歴史を繰り返すのです。私たちは、国際社会の一部であり、直面する課題は共有しているのだと思い出す必要があります。私たちは、世界の中の国家として成長するため、イプセンの劇や、そこに登場する役柄達が犯す過ちから学ぶ必要があります。

 

 

 

バー・クレメッツェン

ノルウェー国立劇場 スポンサーディレクター
「現代イプセン演劇祭」アドバイザー