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もしも辻井伸行さんが演奏するグリーグを、想像しうる最高の空間で聴くことができたら…という空想を描いたのが、この夢のような美しい光景です。舞台は由緒と伝統を誇る横浜のホテルニューグランド。古典的な建築の麗しい本館2階にあるレインボーボールルームです。格調高いこの空間は1927年のホテル開業当初、舞踏室として横浜の紳士淑女が集う社交場でした。今も当時のノスタルジックな雰囲気がS伝わります。横浜市認定歴史的建造物に指定されているこの空間は現在もバンケットルームとして使われ、いつか招待される機会があれば、隅々までじっくり鑑賞しましょう。カーブを描く天井を飾るのは当時の漆喰職人による優雅なレリーフの最高傑作。床には天井に呼応するように美しいフェニックス模様の絨毯が敷きつめられています。その上に置いたのはノルウェーの暮らしから生まれたチェア、フィヨルドのアルファ。流麗なCのカーブを描く木製ベースが支える皮革のシートは宙に浮くような座り心地で、座ったままで360°なめらかに回転します。華麗なボールルームを独占し、贅沢な椅子に身体を沈めて聴くピアノソロもシンフォニーも格別の感動を呼び、横浜とオスロ、どちらも海に面し世界に開かれた港町という共通点も感じて、時空を超えて遥かな境地へと誘われるようです。 |
Fjords®Alfa フィヨルド®アルファ 身体をしっかりと包み込み、
取材協力◎ホテルニューグランド |