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夢のような夜と朝を横浜のホテルニューグランドで

文=山岸みすず text by Misuzu Yamagishi

江戸時代、日本の永い眠りを破ってペリーが黒船で来航して以来、世界に向けて日本の玄関口となった横浜。外国人が行き交うエキゾティックな港町にホテルニューグランドが開業したのは1927年のことでした。以来、戦後はマッカーサー元師がスイートルームを執務に使うなど日本の近代史に寄り添い、世界各国から華やかな賓客を迎えながら、横浜の発展と共に輝きを増すホテルとして時代を越えて愛されています。東京からすぐ近くにあって空気も街並みも異なる別世界、横浜とニューグランドの魅力を満喫するディナークルーズ付きの宿泊プランがこの夏登場しています。遠い異国へ行かなくても、それ以上の喜びと特別な感動を与えてくれる珠玉の旅を楽しみましょう。

◎マリーンルージュディナー クルーズ夕朝食付きプラン

期間:2014年6月1日~9月30日(除外日:7月19・20、8月5日、8月9日~16日)
料金:2名1室1人分の料金(1泊朝食付き+ディナークルーズ付き、税・サービス料込)
   平日16,000円/金曜日17,000円/土曜日・祝前日23,500円
ルームタイプ:ニューグランドタワー スタンダードツイン
○特典1 ディナークルーズ
山下公園から客船マリーンルージュに乗船し、2時間のクルーズを楽しみながら船上で豪華なディナーコースが楽しめます。
○特典2 お好きな朝食の選択
19世紀末の豪華客船ノルマンディ号をイメージしたパノラミックレストラン「ル・ノルマンディ」での船上ダイニングを想わせるビュッフェ、またはホテル自室でゆったり楽しむルームサービスによる「アメリカン ブレックファースト」から選べます。
予約・お問い合わせは : ホテルニューグランド Tel:045-681-1841(代)

◎ホテルニューグランド

神奈川県横浜市中区山下町10番地
http://www.hotel-newgrand.co.jp

子どもたちに焦点を

 

子どもたちに焦点を
今年はノルウェーの憲法制定200周年の年です。ノルウェーの憲法は、現行憲法としては欧州において最も古く、また世界においても2番目に古い成文憲法で、私たちは、毎年、5月17日を憲法記念日として祝います。
ノルウェー人にとって5月17日のナショナルデーは大変誇りに思う伝統のひとつで、特に子どものための日でもあります。軍事パレードの代わりに、通りはノルウェーの国旗を手に持ち民族衣装を着た、たくさんの子どもたちで溢れます。
ノルウェーでは、青少年や子どもを擁護する最も大切な制度として子どもオンブズマン制度があります。1981年に世界で初めて誕生したノルウェーの子どもオンブズマンは、独立した機関で、青少年や子どもの意見を聞き、子どもたちの権利がノルウェー国内で維持されることを保証するためのものです。
今年5月には、子どもオンブズマンのアンネ・リンブーさんが来日し、子どもに関する問題を日本とノルウェーの両国がどのように解決していったら良いか、お互いの経験を分かち合いました。訪問中、彼女は日本政府関係者に会ったり、ノルウェー大使館と日本子ども虐待防止学会が開催したフォーラムに参加しました。また、東北を訪問し、2011年の大震災で被災した子どもたちが、どのように心の傷から立ち直っていくのかを視察しました。
子どもオンブズマンである彼女の日本訪問は、とても重要なものを私たちに思い出させてくれました。個人の表現の自由や権利というのは民主主義の基礎ですが、子どもたちも大人とまったく同じ権利を有しているのです。私たちは、子どもたちにとって安全で良い生活環境を作り上げる努力するだけでなく、子どもや青少年に、日々の生活や社会の発展に影響を及ぼすことができる権利を与え、彼らの声をきちんと受け止める必要があるのです。

 

スノーフリッド・B・エムテルード

ノルウェー王国大使館 参事官