Fjords®Avensis フィヨルド®アヴェンシス 70年近く、常に新しいアイデアに挑戦し続けているフィヨルドの工房。 |
極楽、極楽…と湯船につかって目をやれば、そこには美麗な富士山の姿が。銭湯につきものの、巧みな職人技で描かれたペンキ絵の富士山は、思えば最高にありがたくて贅沢なもの。裸ん坊のまま、思わず手を合わせたり、願いを胸に拝んでみたり、ここは箱根の温泉宿か…と妄想してみたり。社会の鎧を脱ぎ捨てて、身分の差なし、裸の付き合い、庶民のサロン、なんと銭湯とは良きものでしょうか。探せば家の近所にもきっとあり、おしゃれな東京・表参道の真ん中にだって銭湯は今も健在です。もし銭湯に、フィヨルドのリクライニングチェアがあったなら。それがこの違和感なしの桃源郷のような眺めです。湯上りにきれいな身体で身を沈めて、心の充実と心身の調和をはかり、人生の意味や宇宙の本質にまで思いを馳せ、心安らかな境地となって身も心もすがすがしくリフレッシュ。あるいは無の境地となってひたすらボォーとし、創造的な時間を過ごしたいもの。ここに置かれたのは「フィヨルド」というブランドのリクライニングチェア、アヴェンシス。Comfort=快適のCをモチーフに、脚部分がCの文字を描くユニークなデザインで、Cのカーブが適度にしなることでふんわりした座り心地をもたらします。全体にスマートな印象で、色は軽やかな印象の明るい茶色〝タイガーアイ〟。丸みをおびたアームクッションは、指先までリラックスさせる絶妙なラインを描きます。北欧のデザインは和空間にも違和感なく溶け込んで、和魂洋才のくつろぎをもたらします。 取材協力◎子宝湯/江戸東京たてもの園 |