[JØTUL/ヨツール] http://jotul.co.jp 木を植え、育て、収穫し、適切に使う。このサイクルが森を健全に保ち、森も人も農山村も元気にします。 文=山岸みすず text by Misuzu Yamagishi 写真=堀裕二 photograph by Yuji Hori |
雰囲気も優雅な薪ストーブ。とりわけ160年の歴史を誇るヨツールの製品は、デザインもクラシックからモダンまでバリエーション豊富、姿も美しければ丈夫で長持ちの“才色兼備”です。薪ストーブは今、趣味人や洒落た家を建てる人の嗜好品としてではなく、自然な暖かさを求め、地球環境に想いを寄せる人のものとなり、薪ストーブを選ぶことが価値ある行為として評価されています。なぜなら、薪(木材)を使うからです。今年7月、林野庁による「木材利用ポイント事業」が開始されました。これは国産木材をもっと使うことで森を健やかに保ち、地球温暖化を防止し、循環型社会の形成に貢献することを目的にした制度。森の間伐が行われないと、土砂崩れ、CO²吸引量の低下、病害虫発生などの原因となり、適正に木材を使うことで地球環境も健全にできるのです。ポイント付与の対象は木造住宅の新築などに加え、薪ストーブの購入にも適用され、有機肥料米や吟醸酒、果物などの果物などの農林水産品他とポイント交換が可能。もちろんヨツールのストーブも対象製品に認定されています。ノルウェーの厳しい排ガス規制で設計されているヨツールには、薪の持つエネルギーを最大限に利用できるシステム「クリーンバーン」が搭載され、環境にもやさしい燃焼を実現。木に触れることで安らぎ、揺れる炎にいやされる、そんな心理的効果を実感する人も多いはずです。薪ストーブを巡るインテリアのコーディネートも、大きな楽しみのひとつ。機能美を備えたイタリア製やドイツ製のスタイリッシュなツールもさまざま、薪を入れるログバッグやログバスケットも金属製からフェルト製まで、豊富に揃っています。薪ストーブには不可欠なこうしたアクセサリーを取り合わせることで、冬の寛ぎの空間に使い手の世界観や個性が生まれ、いっそう心も温かにしてくれます。さらに薪ストーブがあれば、部屋にいながらダッチオーブンで煮込み料理をしたり、ピザを焼いたり、そんな楽しみも満載です。薪が伝える暖かさは、原始的でありながら優れて未来的で進歩的。自然と手を組み、資源を循環させることで長く美しく健康でいられる、そんな古代からの人間の智恵が、炎の中に見え隠れしています。
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JØTUL F 163 ヨツール F 163 新しい感覚で北欧デザインを手がける Tool ツール 左から |
Felt Log Bag フェルト ログ バック 落ち着いたレッドが目を引く、 JØTUL Glove ヨツール グローブ 耐熱性に優れた丈夫な皮製グローブ。 Bellows フイゴ 木片から薪に着火する時や、 Firewood 薪 薪は十分に乾燥していることが、 |